ゴールではなく、プロセス

今この場で起きている現象であるため、ビッグデータの将来を語ることはいささか的外れです。 業界のリーダーの多くはすでにビッグデータの動向やビッグデータ分析を活用しており、遅れを取っている競合から見れば、その手法は十分将来的です。

このような先進企業は自社のビッグデータの将来を明確に見極め、一見画期的なビッグデータプログラムを遂行していますが、実際はその大いなる可能性のほんの一角を削っているにすぎません。 ビッグデータは野球界をも変革しつつありますが、私たちはまだ、長丁場へと続く1回の初球の直後辺りに位置していると考えてよいでしょう。

ビッグデータの将来に関する課題の多くは、ビッグデータの価値をいかに一刻も早く活用するかに集約されます。 この問いに答えるにはまず、御社におけるビッグデータの将来とは何かを明確化することが有用でしょう。

  • ビッグデータをいかに収益化するか (マーケティングキャンペーンの微調整や業務の精緻化、新たな手法による顧客の取り込みに向けた実用可能な知見と機会に即したアクションを具体的に検討)。
  • ビッグデータを使用するのは誰か。 分析に関する英知の拠点たるデータサイエンティストか、 各部門に通じたビジネスアナリストか、 それともビッグデータ専門の黒帯部隊か、そのすべてか。
  • ビッグデータによって新たに解決されうるビジネス上の課題とは何か。 また、ビッグデータによって新たに開拓されうるのはどのような市場か。
  • ビッグデータがいかにしてより迅速かつ優れたパフォーマンス管理モデルを導くか。
ビッグデータの未来。テラデータからの視点。

ビッグデータの戦略的可能性をフル活用

以上を踏まえ、特に「モノのインターネット」との関連性における可能性を認識することが重要です。 その可能性とは、業種の境界を濁し、企業と顧客、あるいは企業同士のインタラクションのあり方を根本から覆す驚異的なものです。

ビッグデータの将来に備えるという意味で、目に見えるROIの実現を目指すエグゼクティブは、何に重点的に取り組むべきなのでしょうか。 将来の目覚ましい成果を導くには、まず統制のとれた短期・中期的な段階的取り組みが必要です。

  • 戦略の焦点 目下最も重要な命題は、ビッグデータがビジネスパフォーマンス向上にどのように貢献しうるかであり、おそらくこれは永遠の問いでもあるでしょう。
  • 実用化 ビッグデータへの投資を将来へと導くには、パイロットプロジェクトの域を超え、研究室での試験という段階を脱することが不可欠です。
  • 統合およびエコシステム 適切なビッグデータリポジトリを最適な形でまとめ、将来に向けて柔軟な基盤を確立するには、全体を見渡す大局的視点が必要です。また、高価値のデータに適切なユーザーが容易にアクセスできること、ビジネスルールが明確に定義され、ガバナンスが確立されていることも条件となります。
  • 文化の変革 データ主導のビジネス、そして分析活用型の意思決定プロセスがごく当たり前のものとなる必要があります。次世代においてはこれらの標準化がおそらく必須となりますが、いち早くそれを成し遂げた企業が優位に立つことは間違いありません。
  • 適切な要員の召集 目的に基づいた強力なリーダーシップの下に適切なスキルがそろい、チームとして協働することが今こそ必要であり、その成果は長期的にもたらされ続けます。

先陣を切る者たち

ビッグデータを早くから採用し、トップの業績を収めている企業は、そのすべての領域においてすでに前進を遂げています。 これらの企業では、将来を見据えた準備という課題の緊急性が確立されています。 将来とは、あくまで現在に拠って立つものなのです。 あるいは、ビッグデータの将来は、一部の企業には他社よりも早く訪れるという見方もできるでしょう。

誰がペースを作っているのか?

アーリーアダプターやトップ・パフォーマーなどビッグデータの先駆者達はすでにさらに先進的なビッグデータ活用に進んでいます。彼らはビッグデータの未来を形作ってきました。そして、未来は現実のものとなっています。別の言い方をすれば、未来はいくつかの先駆者に先に訪れます。

ビッグデータの未来を楽しみにしています