ビッグデータ戦略の成功の出発点

これは、データの保存を重視するあまり、データを活用してパフォーマンス向上につなげる取り組みがなおざりにされているとの懸念を抱く企業エグゼクティブから聞こえてきがちな疑問です。日本テラデータにも同様の疑問が寄せられます。

当然ながら、ビッグデータは保有するだけでは意味がありません。 ビッグデータの価値を理解している企業(まだすべての企業がそこに至っているわけではありません)にとってさえ、意思決定から行動への前進はときに困難です。

たとえば、ビッグデータアーキテクチャの不適切な設計、深刻なサイロ化、不十分な統合ポイント、ビッグデータツールの不足といった技術的な問題が障害となることがあります。 また、上層部におけるデータ主導の意思決定の未成熟、データの信頼性の低さ、部門間での情報共有に対する抵抗といった文化的な問題が存在したり、 これらの両方が同時に起きている場合もあります。

有効なビッグデータ戦略および手段がこれら課題の克服を助けます。 前者は、企業として成長するためにビッグデータをどのように使用すべきかを意味し、 後者は、企業全体をサポートする適切なアーキテクチャの設計に相当します。ここで言う「適切」とは、実証済みのビッグデータの導入事例と解析手順を通じ、具体的な業務環境においてすべてのデータを有効に活用できるようなアーキテクチャを指します。

ビッグデータの戦略、ビッグデータ導入事例、テラデータの技術やツールの紹介

適切なビッグデータの導入事例や戦略の策定

効果的なビッグデータ戦略は、それを必要とする企業の数だけ存在すると言っても過言ではありません。 各企業の使命や戦略的方向性に左右される部分が大半を占めるため、 御社が以下のどれを求めているのかを確認する必要があります。

  • 革新の加速
  • 季節ごとの需要トレンドの予測
  • 長期的な利益性に基づいた、消費者の正確なセグメンテーション
  • 最も生産性の高いサプライチェーンパートナーの発掘
  • 不要な諸経費の特定

有効なビッグデータ戦略の基準

総合的
長期的な成功のための基盤を築くには、有効なエコシステムを構成するさまざまな要素(適切に設計されたアーキテクチャや堅牢なビッグデータツールなど)を認識するだけの大局的視点を持ち、ビッグデータが価値を発揮できる可能性を多次元的に捉える必要があります。たとえば、有意なパターンや関連性を新たに見出すのに最も有効なビッグデータ技術のひとつとして、異種のデータセット(社内外の各種データストリームや、複数の部門からの情報など)をリンクさせることが挙げられます。

ビジネスに主眼
ビジネス上の具体的な課題や市場機会、実用例と関連付けることで、投資効果の定量化が可能となります。ビッグデータに関する戦略的計画はあくまでビジネス主導で策定されるべきであり、IT部門はそのプロセスについて逐一情報を開示する必要があります。つまり、ビッグデータは決して研究室での試験ではなく、実際のビジネスニーズの充足に焦点を当てたものでなければなりません。

柔軟性
ビッグデータは今ここに存在しますが、将来的な使用(特に顧客のマイクロセグメンテーションやデータ主導の新製品開発などの革命的な活用法)を視野に入れる必要があります。戦略策定および手段の選択においては、単一の技術やパートナーへの過剰な依存といったありがちな制約を回避しなければなりません。また、ビッグデータ主導の変革は一度にすべて成しうるものではなく、すぐに全社に浸透するものでもないため、その価値は段階的に創出され、プロセスも徐々に構築されていくという前提で戦略を策定する必要があります。

体系的かつ拡張可能
データサイロが増えただけという結果にならないよう、試験的な試みという意識を捨て、ビッグデータ戦略を徹底的に実践することです。多くの企業において大きな一歩となるのが、強力かつ調整可能なエコシステム、すなわち、ディスカバリーとデータの両プラットフォームをリンクさせて長期的なスケーラビリティを実現し、外部の重要なデータソースにも接続できるエコシステムです。

結論

ビッグデータのメリットを最大限に活用するには、まず御社の具体的な目標と調和のとれた戦略および手段が必要です。 各顧客層に合わせてカスタマイズしたプロモーション戦略やロイヤルティプログラムの提供から、サプライチェーンのタイムラインの短縮、投資ポートフォリオのリスク低減まで、あらゆるビジネス上の目標をより有効かつ迅速、持続可能な形で達成できるよう、ビッグデータは必ずや有用な知見を提供します。

そのためにはまず、適切な戦略と、データを管理しアクセスを容易にするための堅牢な統合アーキテクチャ、ビッグデータを実際のビジネスに活用するためのプロセスフレームワークが必要です。また、ビッグデータで成功するという目的にかなった組織とチーム(ビッグデータの専門家を含む)の存在や、適切な文化の構築も重要な要素です。 つまり、大量のデータをどう扱えばよいか、という究極の問いに答えることが、ビッグデータへの投資効果を最大限に引き出すための第一歩となります。

ビッグデータのメリットを最大限に活用するには、まず御社の具体的な目標と調和のとれた戦略および手段が必要です。